白檀の香り




白檀
お香の歴史

わが国で初めて「お香」として香木を使うようになったのは仏教とともに普及した6世紀後半頃。
貴族の間で衣服に香を炊き込んだり香気を楽しむ「薫物(たきもの)」が主流になった平安時代から武士が戦場で精神統一などに使った鎌倉時代を経て東山文化が花開く室町時代には、茶道や華道と並び「香道」として香りの文化が確立します。

そして江戸時代になるとたくさんの組香や香道具の普及など、庶民の間にも香道が浸透していき、現在の香を楽しむ文化が日本に広く根づきました。

 
白檀
お香の歴史

一般に香木と呼ばれるものは「伽羅」、「沈香」、「白檀」が知られています。原産地はインドネシアですが、インドでも古くから宗教儀式に使われていたようです。鎮静効果が高く、瞑想したり集中する時に使うと良いとされており、日本でも古くから貴族や公家の間で親しまれてきました。
身体にすっととけ込む浸透性も特徴で、厄払いや運気改善に用いられたり、リラックスさせる効果が期待されています。